令和4年度春より、高校の教科書・履修内容が大きく変化しました。
古典や地理歴史には『探求』を付す科目が新設され、そこには学習指導要領に掲げられた「主体的・対話で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の実現が目標として設定されています。
また、昨今耳にする機会が増えた『SDGs』に関しても引き続き教科書や学習の話題とされることは必須です。グローバル化や科学技術の進歩により世界共通の話題として取り組む重要性を増しているのは確かです。そこで活躍できる人材育成を目指すのが今回の新学習指導要領の骨子となっています。
履修する教科選択や学習方法が高校卒業後の進学や就職といった進路に関わってきますので、「教科書が変わるだけ」と軽視せず、内容をご確認ください。
【目 次】
1. 教科ごとの変更点(国語・数学・英語・地理公・情報)
2. 大切なのは、高1からの積み重ね
3. お得情報紹介
1. 教科ごとの変更点(国語・数学・英語・地理公・情報)
2. 大切なのは、高1からの積み重ね
さっそくですが、進学・就職において意識しておきたいのは「平均評定値」です。
平均評定値とは・・・
高校1年生から高校3年生の1学期までの成績の平均で、高校生活を評価する際の指標になります。
なぜ、「平均評定」にこだわるのか?
進学・就職いずれにしても、評定を高くキープすることは、将来の選択肢を増やす意味で非常に重要です。
<進学の場合>
特に大学・短大受験の場合、学校推薦型選抜の受験資格として「平均評定値4.3以上」などと明確な規定があることが大半です。仮に総合型選抜で評定基準が示されていなくても調査書の提出は必須ですから、選考基準にはなくても、その成績も見られること前提と思っていた方が良いと思います。
それに、現在は私立大においては入学者の半数以上が推薦入試(それに準ずる)による合格者となっており、現在20%程度の国公立大も、近い将来30%までその枠を拡大しようという動きもあります。
<就職の場合>
就職においても、企業への学校推薦枠があったり、学校に指定校求人が来るケースもありますので、その際には校内選考においても評定が大きく影響します。公開求人であっても就職試験や面接の際には入試と同じように調査書は見られますので、良いに越したことはありませんよね。
平均評定の計算の仕方
各高校によって評定基準値は異なりますが、以下ある高校の評定基準の例としてご覧ください。
よく「○○高校で評定値4以上を取るには、学年で何番くらいを取ってないとだめですか?」などと聞かれますが、評定値と順位は完全にはリンクしません。
例えば、同学年のA君とB君が定期考査でそれぞれ上記のような得点状況とします。合計得点で100点もの差がありますので、学年順位では大幅にA君のほうが良くなります。
しかしA君は古典が79点、生物基礎が72点と評定値は「4」になっています。逆にB君は古典80点、生物基礎81点で評定値は「5」となります。合計評定は全科目の平均値で出しますので、この場合、評定はB君のほうが高いという得点と評定値の逆転現象も起こり得ます。
100点も80点も評定は「5」です。しかし79点は「4」。年間を通して最終的な評定が決まりますので、前回(あるいはそれまで)の自分の得点を見れば考えれば次回のテストで何点以上取ると「4」を取れるとか「3」になるなどの計算して評定値を作っていくことも可能です。
このような計算は高い評定を狙う生徒さんだけではなく、進級に対して不安のある生徒さんにも有効な考え方です。
大事なことなので、もう一度、
評定は、高1の1回目の定期考査から始まります。
1年生後半、2年生、さらには3年生になってから評定をなんとかしたい・・・といっても遅くなればなるほど大変ですし、逆に言うと最初が良ければ、優位に事が運ぶのは至極当然なこと。KATEKYOでは進学校から実業高校まで幅広く生徒さんが在籍して、先生方も各学校のことを良く把握しています。評定は学校やその先生の特徴や問題傾向・難易度によっても取りやすかったり取りにくかったりします。それゆえに高校序盤で手を抜いてしまうと評定どころか、一般での受験にもかなりの後手となりますので、高1の最初の定期考査は是非、高得点を狙ってほしいと思います。
3. お得情報紹介
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