令和2年3月に、県教育庁より「令和5年度から適用される新高校入試制度」が発表されて2年、いよいよ来春の入学試験から新制度で実施されます。
今年度までの従来制度と新制度の違いは以下の通りです。
①これまで1月に実施していた「前期選抜」は「特色選抜」に名称を変え、3月に行う一般選抜と同じ日程、同じ試験問題で実施されるようになります。
②「特色選抜」はこれまでの前期選抜と同様、部活動や特別活動の実績などが重視されます。これまで前期選抜で各校が募集できる人員は入学者定員の10~30%だったが、特色選抜ではこれを10~50%の範囲に引き上げられます。特色選抜「出願の条件」は事前に各高校より示されます。
※資料1(R4年度前期選抜における出願の条件および配点等)
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③特色選抜に出願する人は一般選抜(同一校)を併願することができます。
※これまでは試験の日が違ったので、前期選抜とは別の高校を受験することも可能でしたが、同一日程となりますので、併願しても高校の選択は1択となります。
④「一般選抜」はこれまでの一般選抜と同様です。募集人員は、当該学科の募集定員から特色選抜の募集定員を除いた人数となりますが、特色選抜の合格者が募集人員に満たない場合は、募集定員から特色選抜の合格者を除いた人数となります。
<2次募集>
これまでの2次募集と同様に、1次募集の合格者の計が募集定員に満たない学科において実施されます。
⑤配点基準(以下は県教委より発表されている資料より抜粋)
<特色選抜>ア~エに基づいて各校が配点を定め、事前に公表する。
ア. 学力検査は500点満点(各教科100点満点)を原則とするが、学科の特性等を考慮して、各校が配点を変えて定めることができる。
イ. 調査書の「各教科の学習記録」は、195点満点を原則とするが、学科の特性等を考慮して、各校が配点を変えて定めることができる。
ウ. 調査書の「各教科の学習記録」以外の記載項目及び学校独自の提出書類については各校が基準を定め点数化することができる。
エ. 面接については、点数化することを原則とするが、段階評価(A・B・Cなど)も可能とする。
<一般選抜>
ア. 学力検査は、500点満点(各教科100点満点)とする。
イ. 調査書は、「各教科の学習記録」を点数化し、195点満点とする。※下資料2参照
ウ. 面接については、段階評価(A・B・Cなど)を原則とする。
※資料2
主要5教科の評定は5段階、技能4教科は評定を2倍して9教科3年分(195点満点)を一般選抜の判定に用います。
これまでの一般選別における学習の記録は第3学年だけの評定(65点)を利用していましたが、新制度では1~3年生までの3年間分195点満点の評定を利用します。
ゆえに、現中2,1生は入試を意識する前にすでに得点化されてしまっている評定があるということになります。
※資料3 公立高校入試の学力検査と調査書の関係